群馬出身の望郷男と、群馬県のこと知らない他国者が、勝手に書き込んでいるブログです

2018年 10月 30日 ( 1 )

2018年 10月 30日

晩晩秋蚕の秋繭続々入荷

(1033)養蚕農家と晩晩秋蚕 


上毛新聞のニュースによりますと・・・。

 本年度最後となる晩々秋蚕(ばんばんしゅうさん)繭の荷受けが27、29の両日、富岡市中高瀬の高瀬集荷場で行われた=写真。農家や企業が2日間で計1340kgを出荷した。

選繭(せんけん)所の様子
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写真の中の左側のおねぇさん マスクをした方がいいですよ。繭からは目に見えない細かい埃のようなものが舞い散っているらしく、子供のころ、一日繭の毛羽取りをしたら、その後胸が痛くなって深呼吸が出来なくなりました、一晩で治りましたけど。


県独自の主力品種「ぐんま200」が入った袋が集荷場に届くと、市職員らが繭の汚れなどを見ながら選繭(せんけん)。安中市の碓氷製糸に運ばれた。

晩晩秋蚕に想う・・・群馬男

蚕の卵は専門の会社から小さな平たい容器に入ったものを買う、その時の卵の重さで蚕の量を決める。(10グラム単位で扱われた)
低温で保管されていた卵は常温に戻すと孵化する。それを卵の殻から離して、細かく刻んだ柔らかい桑の葉の上に取りのは根で作った刷毛で掃いて落とす。
この作業を「掃き立て」という。

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これが実際に蚕を飼い始める最初の作業になる。

黒いのが蚕、最初の蚕は毛虫だ。
これをは根も浮き出掃き落とすのが掃き立てという。

農家にしてみれば、この作業を何度でもやって蚕を育て、繭を売りたいところだが、それにはまず桑の量、人手、作業面積、道具や設備に限界があるので、、それらを見極めて決めるのだ。


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この方は、春蚕しかやらなかったと思う。

私の知ってる限りでは、実家で一番多かった年は、5月の連休ころに春蚕(はるご)の掃き立て、その春蚕が終わった後で麦の収穫や田植えを済ませて、桑の葉の育ち具合を見て、7月下旬に初秋蚕を掃き立て、8月下旬には秋蚕、そして一部重複するように晩秋蚕、桑の残り具合を見て晩晩秋蚕を掃き立てるのは9月になってからだった。このころの晩晩秋蚕は一種の「懸け」だった。
秋が早く来て、蚕が繭を作り始めないうちに一度でも霜が降りたら、桑の葉は全部枯れてしまう。

そうなると村中の畑をまわって、霜が当たらなかった桑の葉を見つけて、頼み込んで分けてもらってきて蚕に与える。

桑畑、群馬では桑原と言った、右が収穫前、左が収穫後、晩秋蚕や晩晩秋蚕ではこの収穫方法はしない、枝を残して葉っぱだけ摘む、残した枝に来年葉っぱが出てくる。
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今では蚕も桑の木も改良がされて、あの頃のようなこともないと思うが、それでも寒くなるのが早い年は、びくびくものだと思う。今は、桑の葉っぱではなくゼリーみたいな餌があるのだそうだ。それだったら霜が降りて桑が足りなくなる心配はなくなったわけだ。


藁で作った蚕が繭を作るところ(まぶし)。
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実家ではこの晩晩秋蚕が終わると養蚕の仕事は終わるが、すぐに稲刈りや麦蒔きが待っていた。
当時これらの作業は全部、家畜の力まで借りた手作業だった
全部の作業が終わるころにはもう12月も半ばになっていた。兄貴も家族もようやく体を休められるときが来るわけだ。
兄貴はよく言っていた。
「俺は、冬は嫌いだ、暇すぎて体が鈍っちゃうし、退屈でしょうがねぇ」


他国者

ぐんま200

群馬県蚕糸技術センターが平成5年に育成した日中一代交雑の二化性品種です。群馬県の気候風土に適し、虫質強健で、解じょ率も良く、生糸量歩合の高い品種です。
繭糸繊度は、普通蚕品種と同じ程度ですが、生繰りに適し、それからできた生糸は、節が少なく極めて白度が高いため、和装、洋装と幅広く使われています。

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なんだか幻想的な画像だ。絹笠大明神が脱ぎ捨てた衣かな?。






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by gunmaotoko | 2018-10-30 07:47 | Comments(0)


群馬で生まれ群馬で育った男のブログ 今は故郷を離れ遠くの町から  こよなく群馬を愛する男と、群馬を全く知らないひととのブログです。


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