群馬出身の望郷男と、群馬県のこと知らない他国者が、勝手に書き込んでいるブログです
2018年 10月 07日

人見堰(安中市)の不思議

(1022)ピーヤって何のことだんべぇ?



子どものころ近くの川で水遊びに飽きた子供らは
「ここらへんじゃぁつまんねぇからピーヤい行ってんべぇヤ」ということで、3kmほど離れたピーヤに遊びに行った。
そのピーヤまで我が家から直線距離で1.74kmしかなかったが、どういうわけか私は行ったことがなかった。
でもピーヤの名前も何があるところかも知っていた。ところが一つ疑問があった、江戸時代に作られた農業用水の取水場、専門用語では頭首工(とうしゅこう)のあるところなのだ。

このブログを書くようになってから、弟に
「西横野にあるピーヤって知ってるか?」と訊いてみた。
「うん知ってるよ、子供のころ何回も遊びに行ったよ」という返事。
「あそこ、何でピーヤって言うか知ってるかい?」
「しらねぇなぁ、みんながピーヤって言うから、俺もピーヤって言ってたけど」。

実家の跡取りの甥に聞いてみた。この地に生まれ育って60年余り、この男なら知ってるかも??と同じことを聞いてみた、すると、弟と同じ返事が返って来た。

インターネットで検索すると、ピーヤと呼んでいたことまでは載っているが、そのピーヤの意味までは出てこない。


10月9日朝追記します

この話題の中の人見堰については以前2017年3月20日のこのブログに取り上げて、この堰の目的や堰を作るときの苦労話など取り上げておりますので是非ご覧ください。
私自身もそのブログを書いてから、ピーアについて強い興味を持ったものでした。
これを読んでからでないとこの記事を書いたに夕もわかりずらいかもしれません。


そこで、好奇心の塊で、なんでも知りたがり屋の私は、まず現地に行って見なくっちゃ、グーグルマップで写真を見ただけじゃ話にならないと思い、先日群馬に行ったとき一泊多く泊って現地に行って来た。海抜の差を生かした感心するような作りになっていたがそれは、あとで説明しるとして、ピーヤの謎を解きます。

まず、右岸側から碓氷川に近づいてみた。

台風の後だったので水量が多く堰には水があふれていた、がこちら側には何もない。

そこで遠回りして左岸の浄水場の横を通って近くに車を置いて、水を流す橋(導水橋)の近くに行って見た。
そこには白いワンボックスが止めてあって役所の仕事か何かで点検か測量できていた様子の青年が二人、用事が終わったと見えて荷物を車に積み込んでいる所だった。

ひとりに声をかけて、堰の話から、吉良上野介の話や、仙石因幡の守の話をして、その後で、目の前を流れている幅1mもないような水路、を指差して
「これが人見堰の水かね?」と尋ねると、
「そうです、これが実際水路に流れていく水です」と素直に答えてくれた。そこで・・・

「俺たち子供のころから、このあたりのことをピーヤって言ってたんだけど、そのピーアの意味が知りたくって、おれ、わざわざ静岡から来たんだよ、何か知ってる情報があるかぃ」
どうやら彼も知らない様子というか、そのピーヤという名前さえ聞いたことがなかったようだ。
そこで、
「ちょっと聞いた話だけど、この橋の上を水が流れているでしょう、このことを言うなんてどこかで聞いたんだけど、それが何でピーヤって言葉になるのかわからないんだけどなぁ」

すると、青年は目を輝かせた感じで
「もしかしたらですけど、橋じゃなくって、この橋脚のことじゃないですか。橋脚のことは英語ピァーって言って、橋脚がたくさんある橋は、一号ピァー、二号ピァーなんて呼びます」。

私はポンと手を打ちたい気分だった。

「そうかぁ、ピァーなら昔のまだ英語なんか習っていない子供らには「ピーヤ」になっちゃうのわかるような気がする。
たぶんこの青年は土木関係の勉強をしている人なんだなと思った。
私は青年に
子どものころからの疑問が解決したよ、いい情報をありがとう。ところで、この橋の向こう側はどうなってるか行ったことあある?」
「向こうはここを同じくらいの幅の水路があって、ものすごい勢いで水が流れ出しています」

私は青年によくお礼を言って別れた。そしてそのままホテルに向かった。

子どもたちがここに遊びに来ると、上の「橋梁」の部分は人見堰の水路とその上に上水道の数十センチもある上水道の本管があり、今の橋も古い橋も管理通路がついている。でもそこに上がったら叱られるからピァーの下の方の河原で遊んでいたのだと思う。だからブリッジの部分よりもピァーの方がなじみが深かったのだろう」。


ところで、
江戸時代に何故この場所に堰を作ったかという疑問がまだ残っていた。
北側は山というほどではないが、碓氷川段丘の高台になっています。
そして碓氷川は急カーブで蛇行しているところです。

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最初碓氷川の流れの下流に向って右手の方「右岸」側に行って見たら台風の雨の影響で水量は多く堰も水に埋まりそうだった。
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そして遠回りして、反対側左岸には水道施設や水量調製施設がある。
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この堰で残った水は暗渠水路を通って碓氷川に戻される。
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その水が開渠水路をを通って送水橋に送られる。
これが送水橋の全景、この橋の真ん中の橋脚が「ピアーpier」という呼び名の元になった。
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でもこの橋は最近掛けなおされて、以前は趣きの違うです。
ピーヤの古い橋(磯部誌より)
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そして翌日この地の、碓氷川の右岸に行ってもう一度見てきました、
橋の出口
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この堰の建設に尽力された、江戸時代の仙石因幡の守の遺徳をしのんでか、この橋の名前は千国橋というらしい。
この橋を通り過ぎた、水は堰の管理用の道路らしい道の下を暗渠で通り、下流の道路の下をくぐって、開渠水路になり柳瀬川と合流するまでの二千数百メートルの旅に出るのである。

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地図にこの地のおよその海抜を記入しました、私のデジカメで計測したもので数値はおよそですが、最初の取水口のあたりの海抜が250mくらい、分水堰を通って、橋の上あたりで240m、このとき橋の下の本線が流れているあたりは230mくらいになると思います、ということは、碓氷川の急流が川の海抜を下げているわけで、だから堰の水と、碓氷川の本線の水が立体交差できる、この知恵を1600年代に考え付いた学者の知恵には頭が下がります。
かといってそれなら、碓氷川の左岸から取水しないで右岸から取れば立体交差の必要はなくなりますがそれに適した地形のところが、今の地形図を見ても、堰の水を流す傾斜を考えると、なかったようですね。

江戸時代にどこかの土木大学でも卒業しているのかなぁ。

この人見堰を作るための様々な苦労話はこのブログの2017年3月20日の載っています。ぜひご覧ください。

註 文に出てくる、人見=ひとみは旧西横野村の地名です>


他国者

ちょっと待って群馬男へ 群馬県の方以外には 人見堰のことを簡単に説明しないとね

人見堰とは・・・

群馬県の磯部の領主(りょうしゅ)仙石因幡守(せんごくいなばのかみ)が、水不足に苦しむ農民たちのため碓氷川の水を引き、柳瀬川とつないで川の水を田に運べるように造った用水路のことです。


場所はこのあたり・・・・


a0290852_16335858.jpg


この話は、高崎から信越線で磯部駅まで行ったその駅の西の方の狭い地域の話です。
それを書かねぇであーだこーだ書いたって、この地域の人以外にはわかんねぇ話だったんべぇなぁ、
・・・群馬男猛省・・・。



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by gunmaotoko | 2018-10-07 13:00 | Trackback | Comments(0)
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