群馬出身の望郷男と、群馬県のこと知らない他国者が、勝手に書き込んでいるブログです
2014年 02月 15日
寒そう!
水資源機構沼田総合管理所は、群馬県みなかみ町藤原の矢木沢ダム(奥利根湖)を報道関係者に公開した。貯水率33%と、利水のため水位が下がった湖面は雪に覆われ、利根川最上流部の冬の厳しさをうかがわせる。
雪崩の危険などから、ダムにつながる管理用道路は11月下旬から5月ごろまで一般の通行を禁止しているが、ダムへの理解を深めてもらおうと機構が公開しました。
冬の静けさに包まれたダムは例年、雪解けとともに水位が回復。5月中旬には満水となるのです。
矢木沢ダムは、利根川本川の最上流部に建設された多目的ダムで、堤頂高131mのアーチ式コンクリートダムです。
今の八木沢ダム2014/2/10
満水時の八木沢ダム
ダム近くには奥利根湖の季節感豊かな風景を堪能することができるネイチャービュー矢木沢があります。
冬季はお休みです。
群馬男
群馬男として面目ねぇけど、おらぁ、八木沢ダムっつう名前は知ってるけど、それ以上のこたぁ何にもしらねぇんだ、もちろん行った事なんかねぇやぃ。
だけどブログの管理人としては「おらぁ知りません、さようなら」っつう訳にゃぁいかねえやいのぉ。
そこで俺なりに、老体に鞭打って調べてみたんだ。
まぁ、読んでみてくんなぃ。
そもそもこの八木沢ダムっつうなぁ、戦前1939年に群馬県が県営発電事業として計画したんが初めだったようだ。その後、水も電気も必要になって、国がやることになったけど、戦争でその計画はとん挫しちゃったんだ。
それから戦後んなって、またこの計画が持ち上がった時、水が欲しい群馬県と東京都がばっちらげぇの分捕り合戦で、話が収まらなくなっちまって困っていたとき、建設省が出てきて、
「まぁまて、喧嘩したって水の量は増えやぁしねぇ、それじゃぁこうするべぇ、もうちっと下流にもう一個ダムをこしゃうから、その両方の水を分け合って仲良くやれやぁ。それじゃぁ、この下の方に下久保ダムを作るべぇ。いっしょに作りゃぁ喧嘩にもなんねぇだんべぇ」
建設省のお偉方が上州弁を使うわけないから、標準語に直しときます。
「みなさんお待ちなさい、ここで言い争っても水量は限られているんです。それではこうしましょう、この下流にもうひとつダムを建設しましょう、その両方の水量をうまく分け合って使うようにしてください。この下流の下久保に同時建設で作ります」。
これで群馬も東京も納得したんだっつう話だ。こうして着工したんが1959年のことだった。
このころは東京の水不足が深刻な問題になっていた。俺もその不足した水ぅ飲んでいたんだ。そのころ。
こんな話がある。
1964年の東京オリンピックの施設の整備状況の視察に来られた昭和天皇が、陛下をご案内していた当時の河野オリンピック担当大臣に「工事のほうは進んでいるようですけど、水はだいじょうぶなのかね?」と質問されたという。
大臣は「はい、〇〇川からの水をXX川に通すバイパスの水路が出来上がりましたので、大丈夫です」と答えて陛下も「あ、そう、それじゃぁいいね」と安心されたという。
この話はまだ八木沢ダムが工事中だったころの話だ。
そして、1957年にヤギサワダムが完成した。
このダムは「非越流式」っつって、ダムの水が満水になった時に放水するための水門がダム本体についていねぇんだ、だから綺麗なアーチ形をしている。
この形式のダムを作るためにやぁ、両側の山が強固な岩盤でできていねぇと、水圧でダムが両側に伸びて真ん中が決壊しちゃうんだそうだ。
満水んときに水ぅ逃がす水路は、別ンとこにロックフィル式っつって、石を積んでできたダムがもう一つあってそこにから流れ出すようになってるようだ。
ただ面白れぇことに、普通は洪水放水路っつうけど、「ここじゃぁ揚水発電しているくれぇだから洪水なんかねぇ」っつうことでこの水路は余水放水路っつうらしい。
ジャンプ台を水が流れてくる見てぇだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今は水量がだいぶ少なくなってるようだけど、ヤギサワダムのあたりじゃぁ積雪が159cmあるっつうから、春んなりゃぁ水量は増えるだんべぇ。
今年は群馬も雪がうんと降ってるようだけど、群馬に住んでるみんな、気を付けてくんないのぉ。
俺の住んでる静岡はこんだもゆきはひとっつぶも降らなかったぃ。富士山の近くの方じゃぁ結構降ったんみちょうだけどのぉ。
いいんかわりいんかしんねぇけどなぁ。
この八木沢ダムに見学に行かれた方の報告が、ちょっと古いですかここにとても詳しく載っています。おらぁこの記事に吸い込まれちゃったぃ。
他国者
丁寧な説明 良くわかります。
ばっちらげぇ・こしゃうの言葉わかりません
上州弁講座
記事の中にあった言葉で・・・
ばっちらげぇ これは一つのものをお互いに取りたがって引っ張り合うような様子を言います
普通は子供のそんな様子に使いますが、時には大人が物や利権を取り合うような場合に使うこともあります。
この言葉の語源は知りません。
こしゃうは標準語の「こしらえる」の意味で語源もそこから来ていると思われます。
矢木沢ダム
(193)厳冬 水がめ包む みなかみ・矢木沢ダム
寒そう!
水資源機構沼田総合管理所は、群馬県みなかみ町藤原の矢木沢ダム(奥利根湖)を報道関係者に公開した。貯水率33%と、利水のため水位が下がった湖面は雪に覆われ、利根川最上流部の冬の厳しさをうかがわせる。
雪崩の危険などから、ダムにつながる管理用道路は11月下旬から5月ごろまで一般の通行を禁止しているが、ダムへの理解を深めてもらおうと機構が公開しました。
冬の静けさに包まれたダムは例年、雪解けとともに水位が回復。5月中旬には満水となるのです。
矢木沢ダムは、利根川本川の最上流部に建設された多目的ダムで、堤頂高131mのアーチ式コンクリートダムです。
今の八木沢ダム2014/2/10
満水時の八木沢ダム
ダム近くには奥利根湖の季節感豊かな風景を堪能することができるネイチャービュー矢木沢があります。
冬季はお休みです。
群馬男
群馬男として面目ねぇけど、おらぁ、八木沢ダムっつう名前は知ってるけど、それ以上のこたぁ何にもしらねぇんだ、もちろん行った事なんかねぇやぃ。
だけどブログの管理人としては「おらぁ知りません、さようなら」っつう訳にゃぁいかねえやいのぉ。
そこで俺なりに、老体に鞭打って調べてみたんだ。
まぁ、読んでみてくんなぃ。
そもそもこの八木沢ダムっつうなぁ、戦前1939年に群馬県が県営発電事業として計画したんが初めだったようだ。その後、水も電気も必要になって、国がやることになったけど、戦争でその計画はとん挫しちゃったんだ。
それから戦後んなって、またこの計画が持ち上がった時、水が欲しい群馬県と東京都がばっちらげぇの分捕り合戦で、話が収まらなくなっちまって困っていたとき、建設省が出てきて、
「まぁまて、喧嘩したって水の量は増えやぁしねぇ、それじゃぁこうするべぇ、もうちっと下流にもう一個ダムをこしゃうから、その両方の水を分け合って仲良くやれやぁ。それじゃぁ、この下の方に下久保ダムを作るべぇ。いっしょに作りゃぁ喧嘩にもなんねぇだんべぇ」
建設省のお偉方が上州弁を使うわけないから、標準語に直しときます。
「みなさんお待ちなさい、ここで言い争っても水量は限られているんです。それではこうしましょう、この下流にもうひとつダムを建設しましょう、その両方の水量をうまく分け合って使うようにしてください。この下流の下久保に同時建設で作ります」。
これで群馬も東京も納得したんだっつう話だ。こうして着工したんが1959年のことだった。
このころは東京の水不足が深刻な問題になっていた。俺もその不足した水ぅ飲んでいたんだ。そのころ。
こんな話がある。
1964年の東京オリンピックの施設の整備状況の視察に来られた昭和天皇が、陛下をご案内していた当時の河野オリンピック担当大臣に「工事のほうは進んでいるようですけど、水はだいじょうぶなのかね?」と質問されたという。
大臣は「はい、〇〇川からの水をXX川に通すバイパスの水路が出来上がりましたので、大丈夫です」と答えて陛下も「あ、そう、それじゃぁいいね」と安心されたという。
この話はまだ八木沢ダムが工事中だったころの話だ。
そして、1957年にヤギサワダムが完成した。
このダムは「非越流式」っつって、ダムの水が満水になった時に放水するための水門がダム本体についていねぇんだ、だから綺麗なアーチ形をしている。
この形式のダムを作るためにやぁ、両側の山が強固な岩盤でできていねぇと、水圧でダムが両側に伸びて真ん中が決壊しちゃうんだそうだ。
満水んときに水ぅ逃がす水路は、別ンとこにロックフィル式っつって、石を積んでできたダムがもう一つあってそこにから流れ出すようになってるようだ。
ただ面白れぇことに、普通は洪水放水路っつうけど、「ここじゃぁ揚水発電しているくれぇだから洪水なんかねぇ」っつうことでこの水路は余水放水路っつうらしい。
ジャンプ台を水が流れてくる見てぇだ。
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
今は水量がだいぶ少なくなってるようだけど、ヤギサワダムのあたりじゃぁ積雪が159cmあるっつうから、春んなりゃぁ水量は増えるだんべぇ。
今年は群馬も雪がうんと降ってるようだけど、群馬に住んでるみんな、気を付けてくんないのぉ。
俺の住んでる静岡はこんだもゆきはひとっつぶも降らなかったぃ。富士山の近くの方じゃぁ結構降ったんみちょうだけどのぉ。
いいんかわりいんかしんねぇけどなぁ。
この八木沢ダムに見学に行かれた方の報告が、ちょっと古いですかここにとても詳しく載っています。おらぁこの記事に吸い込まれちゃったぃ。
他国者
丁寧な説明 良くわかります。
ばっちらげぇ・こしゃうの言葉わかりません
上州弁講座
記事の中にあった言葉で・・・
ばっちらげぇ これは一つのものをお互いに取りたがって引っ張り合うような様子を言います
普通は子供のそんな様子に使いますが、時には大人が物や利権を取り合うような場合に使うこともあります。
この言葉の語源は知りません。
こしゃうは標準語の「こしらえる」の意味で語源もそこから来ていると思われます。
by gunmaotoko
| 2014-02-15 11:00
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