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群馬出身の望郷男と、群馬県のこと知らない他国者が、勝手に書き込んでいるブログです
2013年 03月 11日

群馬男の望郷 

   (45)  群馬男 望郷編 (乙) 碓氷峠   

群馬県の西のはずれというと、吾妻郡嬬恋村のあたりで、キャベツの産地だが、私の生家も西のはずれに近い。
長野県の避暑地で有名な軽井沢(かるいざわ)の近くのことだが。
話がそれるが、この避暑地の町の名前をなんと言いますか。

普通はNHKのニュースなんかでも「カルイザワ」といサが濁ってザになり、、ルにアクセントが付くが、わが故郷では「カルイサワ」とサは濁らずに、「ルイサワ」にアクセントがつく。
どっちが本当の呼び方か知らない。

群馬男の望郷 _a0290852_23534317.jpg詳細地図 → 【クリック】

第一話
さて、私の母校では、当時校内軽井沢駅伝競走が行われた。

高崎の高校を出発して、国道18号を西に進み。碓氷峠を越えて軽井沢折り返しのコースだった。
私は、参加はもちろんのこと、沿道の応援さえもしたことがなかった。

第二話
その碓氷峠の中間あたりに、昔、信越線がまだ廃線になる前は、熊ノ平という駅があった。
近くの国道18号からの熊ノ平駅の上り口
群馬男の望郷 _a0290852_20371956.jpg


もっと詳しく書くと、高崎からSLのD51にけん引された列車は横川駅に着くとどんな急行でも特急でも必ず停車した。
機関車をアブト式の機関車に替えるためだ。

1000分の66という勾配では普通の機関車ではすりっぷして登れないし下りも危険なのだそうだ。
昔は大きな事故もあったようだ。

そして熊ノ平駅で対向車を待ったり、信号の関係で列車は止まった。始めは乗客の乗降のサービスはなかったようだが後に駅としての機能も果たすようになったようだ。

群馬男の望郷 _a0290852_0571138.jpgその熊ノ平に遠足に行ったことがあった。
中学3年生の春であった。
だが、こんなことを書き始めたが、そのときの記憶がほとんどない。
ただ汽車に乗って熊ノ平駅まで行ったのだが、途中横川駅で機関車の入れ替えをするところが見たかったが、引率の先生は、危険を感じてか連結する方に行ってはいけないといったので、それも見ていない。

高野辰之さん作詞の童謡「もみじ」は、どなたもご存知の歌ではないでしょうか。でもこの歌の舞台となった場所がどこなのかは、あまり知られていないと思います。
JR信越本線の熊ノ平駅から眺めた景色に感動して作った詩だそうです。

群馬男の望郷 _a0290852_17164595.jpg♪秋の夕日に照る山もみじ 
濃いも薄いも数ある中に  
松を彩る楓や蔦は
山のふもとの裾模様
メロディー覚えていますか?

→ 秋の・・・
碓氷湖畔にある童謡「もみじ」の記念碑


群馬男の望郷 _a0290852_21342584.jpg力餅(玉谷ライブイン)

記憶と言えば、駅に着いたときホームで「メイブツチカラモチ~」とおじさんが甲高い声で叫んでいたのことくらいだ。

そして、カメラを持っていた先生が撮ってくれた写真が二枚残っている、一枚は「熊ノ平駅」の小さな看板の前で撮ったものと、もう一枚は友達数人と撮ったもので、下に「見晴らし台にて」と書いてある。

そこで疑問が生まれた。
熊ノ平駅は坂の中間にある。見晴らし台はもっと軽井沢に近い碓氷峠という長野県境の近くにあるので。
その時俺たちはそこを歩いたのだろうか??。
結構な距離で坂道だ。これは同窓会の時に友達にでも聞いてみなけれが判明しないだろう。

他国者 これではありませんか? → もみじ道
こちらの見晴台同じですか?→ 熊野神社
群馬男   ????そうかもしんねぇけど全く記憶にないからそうだとも違うとも言えねぇ。
おれって記憶喪失症かな???。

第三話
今は廃線になって線路跡の一部はアプト道として遊歩道に整備されているが、現役時代は横川~軽井沢間にトンネルが36本あり
歌の文句のように、機関車と機関車が前引き後押しで上り下りしていた。

その中間に、いま人気の国指定文化財の「めがね橋」がある。


めがね橋  2012-12-09  撮影
群馬男の望郷 _a0290852_20553211.jpg


国道から眼鏡橋をくぐって左の階段を上ると線路のあとを整備した遊歩道に出る。
そこからトンネルをくぐって熊ノ平駅まで歩くことができる。


階段を登る
群馬男の望郷 _a0290852_20564186.jpg

線路跡が遊歩道になっている
群馬男の望郷 _a0290852_20572722.jpg


第四話
そして昔はこのあたりを走る列車は、ほとんどが長野や直江津など長距離の列車だった。
前に述べたように、横川駅では停車時間も長かったので、ここで釜飯を買って腹ごしらえをする人が多かった。
今は横川駅には高崎~横川間のローカル列車しか来ないので、駅では売れないのだろう。
その代わり駅の近くの釜めしのよしのやは大賑わいだ。

釜飯
群馬男の望郷 _a0290852_2193850.jpg


味もいい
群馬男の望郷 _a0290852_21104971.jpg

他国者
碓氷峠 行ったことありません
行ってみたいです、調べてみました。



群馬男の望郷 _a0290852_20441711.gif

他国者から見た碓氷峠

碓氷峠は、群馬県安中市と長野県軽井沢町との境にある標高960mの峠です。
また、江戸時代には、中山道の本道として、関東と信濃国・北陸を結ぶ重要な場所と位置付けられ、関所が置かれて厳しい取り締まりが行われていました。
 → 碓氷峠関所

日本を代表する急勾配路線、碓氷峠。
かつての信越本線 横川―軽井沢、通称「ヨコカル」

長野新幹線開通までは特急も普通も貨物も横川駅で停車し、後押し電気機関車を連結し、
軽井沢まで急勾配を上っていきました。

信越本線は難所の碓氷峠越え(66.7/1000旧国鉄一の急勾配)を残し高崎駅から横川駅と軽井沢駅から直江津駅までが明治21年に開通しました。

碓氷峠を越えて軽井沢駅までは明治26年にアプト式(レールの間にラックレールを敷き機関車側の車輪のギヤーを噛ませ急勾配を登る)により全線開通になりました。

群馬男の望郷 _a0290852_2242654.jpg

明治45年横川-軽井沢間電化(日本初)され横川駅でアプト式の電気機関車牽引のため連結・解結のため、全ての列車が長時間停車した。
その時間を利用して乗客が購入していたのが、あの有名な「峠の釜めし」です。
→ 峠の釜めし秘話

昭和38年新線開通に伴いアプト区間は廃線となりました。長野新幹線が開業した1997年10月以降、横川駅軽井沢駅間が廃止され、今は廃線敷を利用して、横川駅~熊ノ平駅の間の約6kmを遊歩道として整備され「アプトの道」として煉瓦作りの橋やトンネルを歩くことができます。

群馬男の望郷 _a0290852_131572.jpg中でも有名なのが碓氷第三橋梁(めがね橋)です。使用された煉瓦は約200万個に及び現存する煉瓦造りの橋の中では国内最大規模であり、下からの景観は圧巻です。

トンネルもすべて煉瓦作りで、金具なども赤く錆びて歴史が感じられます。煉瓦作りの建築物は見ているだけで心が和みます。今から120余年前に大勢の人たちが、一個一個煉瓦を積み上げて作った苦労が、その煉瓦一つ一つから人の温もりと歴史を感じます。

群馬男の望郷 _a0290852_20472094.jpgその横川駅の機関車基地も、当時の車両や機関車を静態保存する
碓氷峠鉄道文化むら」としてテーマパークとなりました。
横川駅に隣接。
引き込み線を残したまま舗装し、駐車場に。
レールの上に入場口があるのは、いかにも・・・・・

群馬男の望郷 _a0290852_2105575.jpg横川駅から30分ほど歩くと、重厚なレンガ造りの旧丸山変電所にたどり着く。
アプト式線路跡と丸山変電所跡は日本の近代化遺産として国の重要文化財に指定されている。
丸山変電所は、碓氷線の電化に伴って明治44年(1911年)に建設された。

レンガ造りの重厚な建物が、。ここを通過すると間もなく線路は急坂になって、機関車の歯車が線路の間に敷かれたラックレールと噛み合うアプト式の運転が始まるのでした。100メートルで6.6メートル上がる勾配は、歩いてみても、かなりの坂道に感じられました。

群馬男の望郷 _a0290852_2191359.jpgアプトの道の終着点、旧熊ノ平駅


群馬男の望郷 _a0290852_215745.jpg駐車場があるので車で訪問することも可能ですが、できれば横川からアプトの道を歩いて訪問してもらいたいですね。その方がきっと感動も大きいものになると思います。


遊歩道は、横川駅~めがね橋の間のウォーキングコースになっています
アプトの道は、これまでめがね橋までしか散策できなかったんだけど、
平成24年4月1日より、熊ノ平まで延伸しました。

熊ノ平までは、およそ1.2km。
その間、トンネルは5つ。
めがね橋を過ぎるとすぐにある6号トンネルは、とても長~いトンネル。
中は、優しいライトが行く手を温かく迎えてくれるので、安心♪

25年春からはトロッコ列車も再開予定です。


安中市のHP→ ハイキングコース

by gunmaotoko | 2013-03-11 21:35 | Comments(2)
Commented by itohnori at 2013-03-12 17:06
gunmaotokoさん、こんにちは。
 懐かしい思い出が沢山湧いて来る記事ですね。
私は中学校の遠足で、軽井沢から熊野神社まで歩いたことがありました。
帰りは熊ノ平駅から列車に乗ったものと思いますが、全然覚えていないです。
今は「安政遠足 侍マラソン」と言って、安中城址から熊野神社までのマラソン大会があるのですね。
 アプト式に加えてスイッチバックもありましたね。
アプトの道は一度歩いて見たいと思っています。
Commented by gunmaotoko at 2013-03-12 20:30
itohnori さま
コメント有難うございます。
私もその時の記憶が全くないのです。
ただ写真が残っているので「あそこに行ったんだな」と思うくらいです、碓氷峠の県境の一つの建物に二つの神社がまつられていることは薄々覚えていますが、記憶が定かでないので今回は取り上げるのをやめました。
今度帰省したら、行ってみようかななんて思っています。
侍マラソンは私が故郷を離れてから始まったことで、話には聞いていますがまだ見たことはありません。
昨年12月に写真の階段を駆け上がってみましたが、トンネルまではいきませんでした。(息切れしちゃって…(涙))
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