群馬出身の望郷男と、群馬県のこと知らない他国者が、勝手に書き込んでいるブログです
2012年 12月 28日

群馬男の年末雑感

(26) 年末雑感・・その3・・・葱の葉の望郷・  


よく世間じゃァ「上州の空っ風」なんてゆうけど、こりゃぁ体験したもんでねえとそのものすごさはわかんねぇだんべぇ。

a0290852_7381625.jpgとにかく、普通はつえぇ風はビュービューとか
ぴゅーぴゅーなんて表現するけど、
群馬の風はそんなもんじゃぁねえ。
グォ~とかドォォーって吹いてくる。
それも
からからに乾いた風だから、畑もからからに乾いていて、土も砂ぼこりになって飛んでいく。

それでも中国大陸の黄砂みちょうなこたぁねぇ、あれよりも砂の粒がちぃっとでっけえからそんなにまきあげるようなこたぁねぇ。

a0290852_2249474.jpg養蚕の盛んだった地方だから桑畑はうんとある。これは桑畑なんて言わねぇ。「くわばら」っていう。
冬は桑原はあすんでいる。
夏に伸びた枝はのこってるけど葉っぱはみんなかれて落っこちちゃって、枯れ木状態だ。

それを見越して、父は下仁田葱の「ねぇ」(苗)を手に入れて夏のうちに桑の木の値元に植えた。
葱は秋までは青々としてよく育ったが、冬になると、このかぜじゃぁ葱だってたまんねぇ。
父は葱の首っくれぇまでつちをかけてやった。
それでも出ているとこはみんな枯れてしろくなっちゃって、枯葉だけめえるだけんなってた。
a0290852_2157862.jpg


思い出した!


もう一つ、桑で思い出したことがある。
この地方(群馬西部)では、畑のまわりには必ず桑の木を植えてあった。隣の畑との境界線から適当な距離(一尺くらい)話して、両側の畑にうえてあった。蚕をやらねぇうちでも植えた。蚕を飼ううちで鍬を買ってくれた。
これも養蚕農家にとっては貴重な農作物だった。
ただこれは畑の周りだけで、田圃の周りには植えない。
「おめぇ、畑と田んぼの違いがわかるかい?」
要するに畑っつうなぁ水を引き入れるようになっていねえ耕作地で、たんぼっつうなぁ必要に応じて(稲作の時)に水を引き入れられるようになっていて、主に夏場は米を作る農地のことだ。

なんで田圃の周りにゃぁ桑を植えなかったかは俺も知らねぇけど、そのかわりつっちゃぁなんだけぇが、田圃は田植えのめえに田圃の周りから水がむらねぇ(漏らねぇ)ように畦に田圃の土をこねて塗りつける。土壁とおんなしだ。
これを「たのくろ」っつった。たのくろとは「田の畔」と書く。

なにをつかってぬるんかつうと、左官屋が使うような鏝ぇ使うわけじゃねぇ、てんがでやるんさ。
俺だって高校の時分にゃやったことがあった。うめぇもんだった。

てんが
a0290852_10542016.jpg

昔使っていたんは金属部分の真ん中は木製で周囲の肝心な部分だけはU字型に鋼をはめてあった。この方が使いよかった。
それと歯の部分と柄の部分が鋭角になっているんがミソだ。

その田のくろを塗る時斜めの部分を塗って、その上のてえら[平)の部分もよくこすっておく。
田植えが済んで、稲が根付いたころに、二人一組で、ちょうどステッキくれぇの棒で30cm間隔くれぇにブスッ、ブスッと穴をあける。あんまり深くっちゃいけねぇし、あさすぎてもいけねぇ。4~5cmくれえかな。
うしろから来た人は、その穴に小豆を二つぶくれぇずつ入れて、そこいらの草ぁひちつかみつまんでそぉっと載せておく。
そうすると、夏がおわるころにゃぁこんな風になる

たのくろあずき(田の畔小豆)
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これが田圃の稲に施した肥料のおこぼれをもらって、秋の稲の収穫のころにはいい小豆がなる。
これも立派な農作物だ。
だから、丁寧なうちは、この小豆の周りの草刈りもした。
これを使って、牡丹餅を作ったり餅の餡にしたり・・・・あぁ~、牡丹餅が食いたくなってきた。

俺のねぇちゃんは嫁いりめぇから、牡丹餅作るんが上手だったっけなぁ。
                  話が畑から田圃に移っちまったけど、望郷の味だ。

寒い北風が吹いたり、葉っぱの枯れた下仁田ネギを見るとそのころの風景が思い出される
by gunmaotoko | 2012-12-28 22:06 | Comments(0)
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群馬で生まれ群馬で育った男のブログ 今は故郷を離れ遠くの町から  こよなく群馬を愛する男と、群馬を全く知らないひととのブログです。


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